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2003年05月11日(日) 12時41分

債務者の子通う?小学校に「金返せ」とファクス…大阪読売新聞

 大阪府南部の小学校に、特定の保護者の名前を挙げたうえで、貸した金を返さないと同校の児童らに危害を加えることをほのめかす脅迫ファクスが送り届けられていたことがわかった。

 名前の出た保護者や子供とは連絡が取れなくなっているが、文面には悪質な金融業者による取り立てをうかがわせる内容が記載されていた。府警は、金の返済をめぐって小学校を巻き込んだ脅迫事件の疑いもあるとみて捜査、学校側も集団登下校や教職員による校内巡回を徹底することを決めた。父母からは「児童らを人質にとった卑劣な犯行」と怒りの声が上がっている。

 府警の調べや小学校の説明などによると、ファクスは8日深夜に届き、9日朝に出勤した教職員が気づいた。手書きで作成されており、あて名を小学校にしたうえで、子供が小学校に通っている保護者の名前を記載。金額の明示はなかったものの、貸した金を返せ、という趣旨のほか、「このままでは小学校の生徒さんも大変なことになります」「子供さんの事も考えてもらった方がいい」などと数行にわたって書かれていた。送信元を示すファクス番号の印字はなかった。

 この保護者一家は自宅におらず、連絡はとれなくなっているが、届けを受けた地元警察署は、文面などから悪質な金融業者による脅迫の疑いがあると判断。学校側に圧力をかけて、保護者に返済を迫った可能性があるとみている。

 ファクスの番号は電話帳には載っていないが、小学校のホームページには掲載されているという。

 小学校側は教育委員会などと協議した結果、9日の授業中、校門に鍵をかけて不審者が立ち入らないように警戒。授業終了後は児童を集団下校させるとともに、保護者全員に対して、脅迫文が届いたことや当分の間、警察にパトロールを頻繁に行ってもらうことなどを知らせる文書を配布した。10日もPTA役員らと対応を話し合ったほか、13日に保護者に説明会を開くことにしている。

 教育委員会幹部は取材に対し、「文言からみて、悪質な業者による取り立ての手段だと考えている。児童全体に対する脅迫と受け止めており、安全には万全を期したい」としている。

 この小学校に5年の女児を通わせている父親(40)は「金銭トラブルとは何の関係もない児童らを人質にとるとは、憤りを感じる。いつまで登下校の心配をすればいいのか」と語気を強めた。また、5年男児の母親(48)は「事件について学校の説明が少ないため、不安を募らせているお母さんや児童は多い。1日も早く普通に登下校出来るようにしてほしい」と話した。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030511-00000302-yom-soci

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