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2003年05月10日(土) 09時28分
日テレ番組収録で白ワゴン車列 パトカーが出動 埼玉（朝日新聞）タマちゃんとみられるアゴヒゲアザラシが姿を現した埼玉県朝霞市の荒川から約５キロ下流の河川敷で９日、「パナウェーブ研究所」を名乗る白ずくめ団体と似たワゴン車が列をなしているのを住民が見つけ、１１０番を受けてパトカーが出動する騒ぎがあった。日本テレビの番組収録と分かったが、朝霞署の幹部は「人騒がせな話だ」と怒っている。 この番組は日曜に放映されている「真相報道バンキシャ！」。スタッフが和光市下新倉の荒川河川敷にある自動車教習コースで午後１時から１時間、収録。白いワゴン車６台を使って、白い布をワゴン車にかざすなどしていたという。 日本テレビ広報部によると、ワゴン車はレンタカーで、教習所の許可も得て撮影を行った。教習所によると、スタッフは３日にも全体に渦巻き状の目隠しを付けた白いワゴン車を持ち込み、走行実験をしたという。 付近の荒川では、白ずくめ集団との関係が指摘される市民団体が「タマちゃん」のエサと称してホタテをまき、そのたびに住民や見物人の間で騒ぎとなっていた。市民団体は川に網を張り「タマちゃん」を捕獲する意向を明らかにしている。 日本テレビ広報部は「撮影許可が得られたのがたまたま荒川周辺だった。タマちゃんを意識したわけではなく、スタッフも白ずくめ集団を思わせる格好はしていない。撮影は適切だった」としている。 メディアに詳しい法政大の中野収教授は「社会的な雰囲気を考えれば軽率と言わざるを得ない。注目を集めたいというテレビ局の下心を感じる」と話している。(05/10 03:09) |