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2003年05月10日(土) 16時00分

新潟コシヒカリ、偽装監視強化で小売価格急上昇日経新聞



 コメ余りの状況下で、代表的なブランド米、新潟産コシヒカリの小売価格が急上昇している。銘柄などの偽装表示防止へ自治体が監視を強化した結果、販売者が本物の買い付けに殺到、卸値が急騰したためだ。15%以上値上げした店もあり、大手スーパーはやむなく目玉商品を別の銘柄へ変更している。

 首都圏のスーパー店頭では、新潟産コシヒカリの販売価格が現在、5キロ入りで一袋2500—2900円。値上がり前の2月末と比べ200—400円(7—16%)高い。有力産地の新潟・魚沼産コシヒカリも同4000円前後と10—15%高。5%を超える値上がりはともに約2年ぶりだ。

 東京都が昨秋からコメのDNA(デオキシリボ核酸)鑑定や立ち入り検査を全販売業者に拡大。3月に日本農林規格(JAS)法に基づき違反業者6社を公表した。そこで「不正をしていた一部業者が本物の仕入れを急ぎ、他の業者も買い増した」(関東の大手卸)。(16:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20030510AT1J0200C10052003.html

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