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2003年05月09日(金) 22時38分

<公取委>日生に排除命令 がん保険の不当表示で毎日新聞

 生命保険最大手の日本生命(大阪市)が、がん保険のチラシなどに、がんと診断される前は適用しないにもかかわらず、入院初日から入院給付金を支払うかのように記載していたとして、公正取引委員会は9日、景品表示法違反(不当表示)で排除命令を出した。保険会社への排除命令は初めて。

 公取委によると、日本生命は01年1月〜02年11月、「ニッセイがん保険EX」というがん保険の販売に際し、チラシや顧客向けの提案書などに「がん入院給付金は入院日数・お支払い回数に制限なくお支払いします」「入院給付金は、入院1日目からお支払いします」などと記載していた。ところが、実際に支払われたのは、入院後がんと診断された日か、がん手術が行われた日からで、入院初日にさかのぼるわけではなかった。

 契約に際して示される「ご留意点」と題する書面には、「がんの治療以外の目的で入院していた場合で、入院中にがんと診断確定された時に、診断確定前の入院については、入院給付金の支払い対象とはなりません」とは記載していた。

 しかし同社は、がんの疑いがあるために検査入院した契約者に対しても、「がんの治療以外の目的」として入院初日分からは支払っていなかった。このため、公取委はこれらの表示が「消費者に誤認され、公正な競争を阻害するおそれがある」と判断し、処分に踏み切った。

 同社は今年3月25日以降、がんの検査入院でがんと診断されたケースについては、入院初日にさかのぼって給付金を支払うことにしている。過去の同様事例でも、さかのぼって支払う方針で、対象となる契約者などを現在調査している。

 今年1月末現在の契約数は約38万7000件で、入院給付金の支払い実績は3408件(約12億9900万円)。 日本生命の話 消費者の皆様にご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。再発防止に全力を挙げて取り組みます。

【武本光政】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030510-00000046-mai-soci

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