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2003年05月09日(金) 09時45分

「金借りてくれたら手数料払う」 22人名義貸し4200万円被害京都新聞

 知人らに「消費者金融から金を借りてくれれば手数料を払う。返済は自分がする」と持ちかけていた福知山市内の男性(36)が返済不能となり、消費者金融に多額の借金が残った知人らが8日までに「名義貸し事件被害者の会」を結成した。会によると、把握できた分だけで被害者は府北部の若者ら22人、借金総額は4200万円に上り、今後さらに増える見通し。弁護士を通じて消費者金融各社と任意整理手続きに入るとともに、この男性を詐欺容疑で告訴することも検討している。

 男性が4月11日に代理人の弁護士を通じ、自己破産申し立ての準備に入ったことを告げる通知書を知人らに送り、事態が表面化した。

 司法書士の岡田敏夫・被害者の会事務局代表らによると、被害者の会を結成したのは、福知山、綾部両市、大江、岩滝両町の会社員やアルバイトの男女22人で、年齢は23−31歳。2000年12月から今年3月にかけ、男性に頼まれ、消費者金融1−6社から少ない人で50万円、最高330万円を借りた。

 男性は多額の所持金を見せたうえで、「消費者金融の税金対策を依頼されている」などと説明したといい、知人らは借りた金をほぼ全額手渡し、見返りとして数万円を受け取ったり、酒を飲ましてもらったりした、という。男性は昨年末ごろから知人らへの返済が滞りがちになり、1部の被害者は自分で返済を始めていた。

 高校時代の友人から「いいバイトがある」と男性を紹介された福知山市内の団体職員(24)は、昨年6月ごろ、4社から計230万円を借りた。「友人から50万円借りたら2万円もらえると聞いた。(男性と)会ったその日に1社から100万円も借りることができ、不審に思いながらも手渡した」という。

 岡田事務局代表は「詐欺の疑いもある。安易に融資を行う消費者金融の体質にも問題があり、今後の交渉で元本の減額などを求めていく」と話している。事務局はTel:0773(25)9371。

(京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030509-00000003-kyt-kin

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