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2003年05月08日(木) 00時00分
悪質勧誘商法「売り付けられ長男自殺」両親、販売元提訴(河北新報)高額な装飾品を売り付ける「アポイントメント商法」によって心労が重なったために、長男=当時(25)=が自殺したとして、仙台市の両親が東京の装飾品販売会社「デパール」(旧銀座ソレイユ)に1000万円の損害賠償を求める訴えを7日、仙台地裁に起こした。アポイントメント商法は、懸賞当選やサークルの入会案内などとうそを言って消費者を呼び出し、高額な商品を購入させる手口。全国の消費生活センターには2002年度、計1万7587件の相談が寄せられるなどトラブルが急増している。 訴状などによると、長男は2000年4月上旬、銀座ソレイユの女性社員から「同窓会を開く予定なのでお話がしたい」との電話を受け、4月30日にJR仙台駅前で待ち合わせた。 しかし、同窓会の話はなく、宮城野区の事務所に連れて行かれた。そこで男性社員らから3時間以上、115万円の指輪の購入を迫られ、やむなく購入契約を結んだという。 長男は後日、解約を申し入れるために事務所を訪れたが、そのたびにネックレスや指輪など別の装飾品の購入契約を結ばされ、02年11月までに計6点約870万円の装飾品を購入。11月12日に購入を悔やむ言葉を記した書き置きを残し、自宅で自殺した。 遺族は「長男は収入が少なく高額商品を買える能力がなかった上、軽度の自閉症で判断能力がやや劣っていた。被告会社は長男の弱みに付け込み、事務所に連れていって契約を強引に結ばせた」と主張している。 被告会社は「担当者がおらず、状況が分からない」としている。 |