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2003年05月07日(水) 00時00分

周辺児童らから高濃度ヒ素 茨城県の井戸水汚染で    手足の震えなどの症状も   東京新聞

 茨城県神栖町の井戸水から高濃度のヒ素が検出された問題で、医師らでつくる茨城県の専門委員会は七日、「通常は体内から検出されない有機ヒ素化合物が、周辺住民の尿から高濃度で検出された」と発表した。

 乳幼児や児童には、歩行の遅れや手足の震えなどの症状がみられ、委員会は「遺伝子損傷や神経障害などが残る可能性もあり、長期的な検査が必要だ」としている。

 神栖町にはかつて旧海軍の研究所があり、県はヒ素汚染との関連を調べている。

 委員会は、基準値の四百五十倍のヒ素が検出された井戸を使った住民三十二人のうち二十八人の尿を調査した結果、旧日本軍が毒ガスの「くしゃみ剤」に使った成分が分解してできたとみられるジフェニルアルシン化合物とモノフェニルアルシン化合物を検出した。

 両化合物は極めて毒性が高く通常は尿から検出されないが、モノフェニルアルシン化合物は、ある男児の尿から尿成分クレアチニン一グラム当たり一三五三マイクログラム、女児からは一六三一マイクログラム検出。男児、女児は手足のけいれんや震え、運動発達の遅れがあったという。

 委員会メンバーの聖マリアンナ医科大の山内博助教授は「残留していないことを期待したが、残念ながら残留していた。体内で毒性ある物質に変化して脳への影響も出ている」と話した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20030507/fls_____detail__056.shtml

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