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2003年05月03日(土) 03時01分

セクハラ:元院生の女性が提訴 京大大学院教授は辞職毎日新聞


 京都大大学院教育学研究科の60歳代の教授(教育社会学専攻)が、元院生の女性へのセクハラで、教授会から昨年9月に教育活動の自粛勧告を含む厳重注意を受け、その直後に辞職していたことが分かった。元院生は「精神的苦痛を受け、進学の選択肢が狭まった」として、教授に約400万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴している。

 訴状などによると、元院生は関西の国立大大学院の修士課程在学中から教授に進路相談や学会入会の推薦を依頼していた。当時、関西大学社会学部教授だったこの教授は98年10月、横浜市内で開かれた学会に元院生を伴って参加した際、会場から離れた東京都内の宿舎を予約。都内の居酒屋で飲食後、路上でキスを迫ったほか、宿舎で元院生を自分の部屋に誘い込み、再度キスを強要したという。

 元院生は教授が勤務する京大大学院などへの進学を見送らざるを得なくなったという。

 その後、連絡は途絶えていたが、教授は01年10月の学会で再会した元院生に、酒に酔った状態で「これから1人で帰るのか。なんなら一緒に」などと誘うなどしたため、元院生は京大のセクハラ相談窓口に申告した。

 大学作成の報告書によると、教授は翌月、辞職願を提出。教授会は昨年9月、「国家公務員になる前の行為で懲戒処分はできない」としながらも、98年10月の行為をセクハラと認定。教授は昨年9月30日付で退職した。

 大学側は「教官と事務官に専門家の研修を受けさせるなどセクハラ対策を取っている。厳重注意の決定については従来から公表していない」としている。

 教授は裁判で元院生にキスを強要したことを否定しており、代理人弁護士は「元院生の主張は大げさでセクハラとまでいえない。大学を辞めたのは別問題ではないか」としている。 【山本直】

[毎日新聞5月3日] ( 2003-05-03-03:01 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030503k0000m040144000c.html

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