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2003年05月03日(土) 22時40分

<ファーストフード>低価格路線見直しへ 売上高の前年割れ続く毎日新聞

 次々に低価格路線を打ち出し需要を掘り起こしてきたファーストフード業界で、従来戦略の見直しが相次いでいる。既存店の売上高が前年割れを続ける中、利益を確保するには高付加価値商品で顧客をつなぎとめる方が得策との判断だ。「デフレの勝ち組」とはやされたものの、約3年を経過し、低価格一辺倒で走り続けることは難しいとの結論に達したようだ。【岩崎誠】

 日本マクドナルド(マック)は、バーガー類では最高値の「プレミアムバーガー」(270円)を先月23日発売した。6月17日までの期間限定だが、その後も高級バーガーを6〜8週間ごとに入れ替え、好評なら定番に加える。

 マックは00年2月、先陣を切ってハンバーガー平日半額65円にし、「外食デフレ」をリードしてきた。しかし、01年10月から続く既存店売上高の前年割れで02年2月に値上げに踏み切った。それでも前年割れが止まらず、02年8月には過去最低の59円にまで値下げするネコの目対応を演じた。

 それでも客足は戻らず、今年3月まで18カ月連続で前年割れとなり、02年12月期は29年ぶりの最終赤字に転落した。こうした中で創業者の藤田田氏が3月末に退き、高級路線は新生マックをアピールする狙いもある。

 マックの仕掛ける価格戦略に対抗し追随してきたロッテリアは3月、一足先に高級バーガー路線に移行した。重光昭夫副社長は「ディスカウント路線の撤回」と明言。2月に発売したハニーマスタードチキンサンド(270円)が好調だったこともあり「ちょっとした豪華さを演出する」と、ライ麦を使ったバーガーなどを投入している。

 牛丼の吉野家ディー・アンド・シーは、無料飲食券などが当たる毎月2日間の「牛丼の日」セールを6月からやめ、年2回、1週間ずつの値下げセールも今秋は中止する。01年8月に牛丼並盛を一気に400円から280円に値下げし、当初は効果をあげたものの、直後の9月からBSE(牛海綿状脳症)の影響を受けた。03年2月期の既存店売上高は前期比8.7%減で、単体決算は8期ぶりの減収減益だった。

 安部修仁社長は「値下げの客数増効果は薄れていない。並盛280円のイメージを崩したくない」と説明するが、利益確保が課題なのも確かだ。 【岩崎誠】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030504-00000038-mai-bus_all

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