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2003年05月03日(土) 07時08分
虐待疑惑の「うらしま」解散へ 改善計画提出できず（河北新報）運営する宅老所で入所者に対する虐待疑惑があった宮城県石巻市の特定非営利活動法人（ＮＰＯ法人）「うらしま」（赤間ゆみ代表）は２日、法人を解散する意向を宮城県に伝えた。うらしまは４月、同県から特定非営利活動促進法（ＮＰＯ法）に基づく「改善命令」を受けたが、期限の４月３０日までに改善計画を提出していなかった。ＮＰＯ法では最低１０人の社員が必要と定めているが、うらしま側の代理人は「（適正な法人運営を行うための）大前提である社員数がそろわず、改善計画の提出は困難」とし、近く解散手続きを取ることを明らかにした。宅老などの業務は現在、行っていないという。 宮城県ＮＰＯ活動促進室は（１）理事会などの議事録が残されていない（２）介護保険事業者の取り消しを受けるなどの重大な法令違反があった—などの理由で、改善命令を出し、改善計画の提出を求めていた。 うらしまについては、デイサービス事業の入浴サービスで虚偽の報告をするなどし、介護報酬を不正受給していたとして３月１９日、県介護保険室が介護保険事業所の指定を取り消している。 また、うらしまの日野すみ子元代表（５７）は今年１月、元女性入所者らから業務上横領と逮捕監禁容疑で告訴、告発され、宮城県警が捜査を進めている。 [河北新報 2003年05月03日]（河北新報） |