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2003年05月01日(木) 23時42分

誤表示食品、過敏に回収 食べられるのに廃棄も朝日新聞

 賞味期限や品質保持期限の表示をめぐるミスで、食品を自主回収する企業が昨年から後を絶たない。一連の偽装表示事件で、厳しくなった消費者の目に業界が敏感になったようだ。しかし「表示手続きを間違えた」「読みにくかった」といった安全性に問題がない食品まで、回収して廃棄する「過剰反応」も続出している。

 日本水産(東京)は2月、サケの身の瓶詰を回収した。理由は賞味期限の表示の誤植。「03 4 22」とするところを「04 4 22」と1年先にしてしまった。「表示へのお客様の関心が高く、すぐに対応が必要だと判断した」と広報室。

 米久(静岡県沼津市)も、品質保持期限の表示を9カ月先の11月に間違えたハムを回収した。誤表示したのは10〜25パックだけだったが、マスコミ発表もした。

 食品業界の団体「食品産業センター」(東京)には加盟企業から毎月1、2件、表示に関する相談が持ちこまれる。「産地表示で『県』が抜け落ちた。回収した方がいいか」といった内容だ。

 センターは01年3月、回収についてのマニュアルを作った。前年夏の雪印乳業の食中毒事件以後の「異物混入騒動」で一斉回収が続発したためだ。マニュアルでは「健康被害」「事故の拡大」の二つについては回収した方がいいと勧めている。高見徹技術開発部長は「今は『表示』に企業が過敏になっている」と指摘する。

 昨年7月のJAS法改正以後、農水省はこれまでに違反業者のべ30社の名前を公表したが、大半は「外国産を国産と表示した」といった故意に産地の表示を偽った事例。賞味期限の間違いで公表された業者はない。

 それでも自主回収は続く。静岡市の清水食品は2月、ミカンの缶詰を回収した。賞味期限を2年半後の「2005 9」とするところを、1万8千年後の「20005 9」としたためだ。「信じる消費者がいないとはいえない」と担当者。4千個を回収した。

 ほかにも、賞味期限の代わりに製造年月日を印字してしまったパン粉▽表示の刻印が読みにくかったアメ菓子、などが回収された。

 日本製粉(東京)は昨年11月、冷凍お好み焼きなど14万個計24トンを回収した。

 賞味期限は2年だったが、箱の表示が1年となっていたため再包装の際に2年に戻したら、「表示を改ざんした」との情報が保健所やマスコミに届いた。回収について「誤った情報だが、疑惑を招いた。問題のない商品を回収することには論議もあったが」(広報部)と説明している。

 各企業は回収した商品を廃棄処分にしている。

 「消費科学連合会」の大木美智子会長の話 危険な食品が出回ることは何としても防がなければならないが、問題のない食品まで回収するのはいかがなものか。食品の回収・廃棄が目に見える形で広がると、それだけで食の不安を増幅させる要因となる。行政やメーカー、流通、消費者ともども対応を再考するべきだ。

(05/01 23:41)

http://www.asahi.com/national/update/0501/037.html

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