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2003年05月01日(木) 00時00分

はびこるオークション詐欺、FTC が消費者に注意喚起japan.internet.com

米連邦取引委員会 (FTC) と29州の検事総長が4月30日、インターネットオークション詐欺の取り締まり強化する包括的戦略を発表した。

インターネットオークション詐欺に関しては現在、57件の刑事および民事訴訟が係争中で、少なくとも37人が起訴もしくは告発されている。

今回発表されたのは、消費者教育および取り締まり当局の連携を総合したプログラム『Operation Bidder Beware』(入札に注意作戦)。FTC の消費者保護局局長 Howard Beales 氏とワシントン州検事総長 Christine Gregoire 氏が、背景などの説明を行なった。

Beales 氏によると、インターネットオークションに関して FTC に寄せられた苦情は昨年1年間で5万1000件以上にのぼり、その被害額は約3700万ドルにも達するという。苦情件数で上位を占めているのが、商品受け渡し不履行、ID 盗難、盗難品や偽物の販売、および偽のエスクロー (第三者預託) サービスだ。

Beales 氏と Gregoire 氏は、消費者教育こそがこの新たな戦いにおける最も有効なツールだとして、その重要性を強調した。

「われわれが消費者に届けたいメッセージは、『オークションサイトを閲覧したり利用するのを恐れる必要はない。ただし、購入する場合は、クレジットカードを使うことで、決して現金やチェックなどの支払い手段を取らないこと。そして、実際にオークションに参加する前にそのサイトをよくチェックすること』だ」と、Gregoire 氏は述べている。

インターネットのオークション詐欺はますます複雑になりつつある。消費者の ID が盗まれ、eBay のような信用度の高いサイトで「なりすまし」が行なわれるという事件もある。

Beales 氏は、現行法でもこれら新手の詐欺を取り締まりが可能だと明言し、次のように述べている。「これは法律の問題ではなく、犯罪者が新しい逃げ道を見つけている問題だ。われわれは、悪人を探し出すより良い方法を必ず発見する」



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    http://japan.internet.com/ecnews/20030501/12.html

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