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2003年04月30日(水) 03時20分

<IT>救急車と病院結び救命率アップ 医師らがシステム開発毎日新聞

 救急車と病院を最新のIT技術で結び、救命率を飛躍的に向上させるシステムを国立循環器病センター(大阪府吹田市)などのグループが開発した。30日朝(日本時間)に米フロリダ州オーランドで開かれる米国遠隔医療学会で発表する。現在、病院到着以前に約半数が死亡する心筋こうそくの緊急治療に役立つ。

 同センター、NTTコムウェアなどで作る「循環器救急に関するモバイルテレメディシン研究会」(代表・野々木宏同センター緊急部長)が1年がかりで開発した。救急車の中に小型カメラ、心電図計、血圧や呼吸などを測るモニターを設置。NTTコムウェアの開発した情報端末に接続し、データをNTTドコモの第3世代携帯電話の通信網を経由し、リアルタイムで病院に伝える。

 現在、救急車からは無線か携帯電話で消防指令室へ連絡を取るしかなく、受け入れ先は指令室経由で個々の病院に問い合わせて決めていた。このシステムではネット経由のため、複数の病院に即座に情報を伝え、搬送先を決められる。

 また、現在のシステムでは救急車に装備されている心電図計データは、印刷してからファクス送信しなければならず、ほとんど利用されていない。新システムでは病院側が患者の到着前にデータを把握でき、緊急治療に役立つ。また、救急車内での除細動(電気ショック)措置も、医師が動画像を見ながら指示できるようになる。

 今年度中に救急車に搭載して実験を始め、来年度中の実用化を目指す。佐瀬一洋・同センター心臓内科医長は「心筋こうそくは発作から6時間以内が勝負で、緊急の早期治療は重要。将来的には脳卒中や交通事故などの治療にも応用できる」としている。【柴沼均】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030430-00000152-mai-soci

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