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2003年04月30日(水) 00時00分

ネットに蔓延する「オギムラ」にご注意!架空名義の銀行口座で詐欺頻発ZAKZAK

 「オギムラ」という架空名義の銀行口座を悪用した詐欺行為が、九州など各地で1年以上前から頻発し、警察や消費生活センターに多数の相談が寄せられていることが30日、分かった。

 インターネットのオークション(競売)へのカラ出品、偽の債権請求など、金をだまし取ろうとする手口はさまざま。背景に銀行口座を売買する闇ルートの存在も指摘されている。

 岡山県の男性は昨年11月、インターネット上の掲示板で「国産高級自動車を200万円で売る」という書き込みを見た。「オギムラ」と名乗る相手と電話で話し、150万円を振り込んだが、連絡が取れなくなった。

 「格安だからおかしいとは思った。許せない」。男性は岡山県警に被害相談をしているという。

 「オギムラ」は昨年3月にも、ネットサービス最大手ヤフー・ジャパンの競売にゲーム機を出品。落札者らに約3万円を請求後、連絡を絶った。

 その後も10以上の異なるメールアドレスから、パソコンや腕時計、コンサートチケットなどのカラ出品が今年3月まで続いた。複数の銀行口座が使われたが、名義はいずれも「オギムラ」。

 詐欺行為はネット上だけではない。昨年11月、「東京予防医学協会代表オギムラ」と名乗る人物から全国各地の温泉旅館に「内密に調査したらレジオネラ菌が出た。公表されたくなければ40万円を振り込め」と文書が送り付けられた。旅館関係者は「業界の内情をある程度知っているのでは」と話す。

 今年3月から4月にかけては、福岡県や大分県、鹿児島県などで、20歳代の数百人に「オギムラ」を名乗り「アダルトサイト利用料金」の名目で約2万円を請求する手紙が一斉に郵送された。この件では、各県の消費者センターに合計約300件の相談が寄せられた。

 ネットオークション参加者らは「最近は危険人物として有名になり、未遂に終わることが多いが、いまだに出品が続く」と首をひねる。手口が幅広く、メールの文体や発信元も一つ一つ異なるため、同一犯の可能性は低いとみられている。

 東京都内のある金融業者は、多重債務者の口座が転売され、詐欺目的に使われたと推測。

 「健康保険証さえあれば口座を開設できる。だから、『1個数千円で買う』と金融業者に言われた多重債務者はいくつでもつくってくる。口座は詐欺師の間で需要がある」と指摘している。

ZAKZAK 2003/04/30

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_04/3t2003043004.html

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