悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2003年04月27日(日) 09時11分

<水泥棒>水道にバイパス10年間 奈良の村議、発覚後辞表毎日新聞

 奈良県都祁(つげ)村の前村議(73)が役員を務める商事会社所有の雑居ビル(同村針)が、ビルに水を供給する村の簡易水道給水管に、無断でバイパス管を設置し、不正に取水していたことが26日、分かった。不正取水は約10年間、取水量は約200万円相当分に上る可能性があり、村は給水契約者の前村議から差額分を追加徴収することも検討する。

 村によると、今年3月25日、村が委託した業者が計量メーターを交換するため、水を止めようとメーター近くのバルブを閉めたところ、ビル側から水が逆流し、本管のバルブを閉めるとやっと止まった。不審に思った業者の連絡で村が今月2日、前村議の立ち会いで給水管付近を掘り起こしたところ、給水管から分岐し、メーター部分をう回してビルにつながる管が見つかった。村は翌日、メーターを分岐点の手前に移設させた。

 登記簿によると、ビルは鉄筋コンクリート6階建てで90年に建築。住居のほか事務所や飲食店などが入っている。

 村によると、ここ数年の使用水量は月平均100トン前後。本来の給水管とバイパス管の口径は同じため、実際には2倍程度の量を使い、差し引き100トン程度分の料金が支払われていなかった可能性があるという。その場合、未支払い分は月約1万7000円、10年間だと約200万円に上る計算だ。

 前村議は村の調査に対し、バイパス管について「身に覚えがない」と話したという。しかし、バイパス管を設置した県内の元建設業者は毎日新聞の取材に「前村議に指示されて93年ごろに工事した」と証言している。

 前村議は問題発覚後の23日、「健康上の理由」により2期目途中で村議会議長に辞表を提出、即日受理された。毎日新聞は会社を通じて取材を申し込んだが、会社側は「本人は病気で入院中で、応対は難しい」としている。 【野村和史、佐藤慶】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030427-00000125-mai-soci

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ