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2003年04月25日(金) 15時01分

<個人情報法案>城山三郎さん「一種のごまかしだ」毎日新聞

 個人情報保護法案の衆院特別委員会可決について、作家の城山三郎さんは25日、次のように語った。

    ◇

 小泉純一郎首相は個人情報保護法案を抜本的に見直すということを話していたが、残念ながら程遠い内容だった。新法案は、フリーライターや著述業も義務規定の適用除外とするなど入り口は広く開けた。しかし、フリーの主な執筆の場である雑誌を発行する出版社を明記しなかった。これでは、出口である発表の場が制約を受けるので、何も変わっていないのと同じだ。抜本的な見直しとは言えない。

 自由に調べてよいが、発表できないというのは、一種のペテンであり、ごまかしだ。雑誌と新聞を分断しようという作戦に違いない。官僚というのは悪知恵を持っているものだ。

 また、政治家である主務大臣が(報道や著述かどうかを)判断するというのも問題だ。自分たちへの批判を、自分たちで(適法かどうかを)判断できる仕組みはおかしい。政府は第三者機関の設置にはカネがかかると言っているが、言論の自由の問題はカネと絡めるべきでない。無駄な組織はほかにいくらでもあるだろう。

 小泉さんは国家、国民を思う信頼できる政治家だと初めは思った。しかし、スキャンダルを暴き立てられ、週刊誌にうらみを持つ有力者に首相にしてもらったことの私情から抜本的な見直しができなかったのだとしたら国民への裏切りだと思う。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030425-00001072-mai-soci

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