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2003年04月23日(水) 02時24分

「売る魚なくなる」 トラフグ養殖 ホルマリン使用 県の出荷停止要請西日本新聞

 【長崎】 県が使用禁止のホルマリンを使ったトラフグの出荷停止要請を発表した二十二日、県内の関係者は「売る魚がなくなる」と戸惑いの声を上げた。出荷停止を求められた百六十六万匹はどうなるのか。トラフグ養殖日本一を誇る水産県に波紋が広がった。

 県の方針を聞いた県北の漁協関係者は「まだ文書が来ておらず不安。はっきりとした方針を早く示してほしい。すべて出荷できないとなると大打撃だ」と表情を曇らせた。ホルマリンを使用した漁協がある松浦市の担当者も「ホルマリンが安価で効果が高いという話は聞いたことがあり使用のうわさはあったが、これまで確認されたことはなかった。出荷停止は業者には大変厳しいものだ」と語った。

 熊本県水産研究センターによると、フグは寄生虫がつきやすく、除去するため業者は禁止されるまでホルマリンを使用してきた。今では寄生虫の卵がつく網を頻繁に交換するなど薬物を使わない対策を取る業者もあるが、県内の漁協関係者は「人数と手間がかかるため利益を上げようと手を出してしまったのではないか」と指摘している。

 県内のフグ漁獲高は全国一位の二千七百四十六トン(二〇〇〇年)で、七割を養殖トラフグが占める。百六十六万匹が廃棄されることになれば、損害額は「七、八億円に及ぶ」(県水産部)が、出荷停止のトラフグの扱いはまだ決まっていない。県内一の生産量を誇る鷹島町の宮本正則町長は「寝耳に水」と戸惑いを見せながら「トラフグは町産業の柱。事実を確認して対応を考えたい」と話した。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030423-00000006-nnp-l42

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