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2003年04月22日(火) 19時12分
神栖町・ヒ素汚染源 国が初の現地視察、検出井戸の説明受ける ／茨城（毎日新聞）神栖町木崎の井戸水から旧日本軍製の毒ガスの主成分が検出された問題で、環境省は２１日、初の現地視察を実施した。同省環境リスク評価室の三宅智室長ら１０人が同町を訪れ、問題の井戸をはじめ、環境基準を大幅に上回るヒ素が検出された井戸７本を視察した。三宅室長は県職員に井戸の深さや井戸水の利用状況などを尋ねながら視察し、終了後に「現状を見せて頂いたが、戦後５０年以上がたち、周辺の状況も変わっている。汚染原因はまだはっきりせず、究明にも時間がかかると思うが、合理的な調査方法を検討したい」と語った。また、化学兵器が汚染原因と判明した場合の国の責任については、「私の口から申し上げるのは差し控えたい」として明言を避けた。 三宅室長らの視察に対し、山本光昭・県保健福祉部長は「迅速な対応に心から感謝を申し上げる。政府全体から指導と助言を頂き、原因究明と不安解消に努めたい」と話した。【中田純平】（毎日新聞） |