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2003年04月19日(土) 06時24分

仮名人物と同姓同名、名誉毀損訴えに男性が新潮社と和解朝日新聞

 「週刊新潮」の記事に仮名で登場する人物と勘違いされ、名誉を傷つけられたとして、その仮名とまったく同じ名前の男性が、発行元の新潮社に損害賠償を求める訴訟が大阪地裁であり、同社が男性に70万円を支払うことで和解が成立した。男性側は「記事に信憑(しんぴょう)性をもたせるために実在の名前を選んだのは明らかだ」と主張。新潮社側は「偶然に一致しただけだ」と反論していた。

 訴訟記録によると、裁判の対象になったのは、02年1月に発売された同誌記事。破綻(はたん)した金融機関の不正融資事件などに関するもので、「不正融資の実態を知る人物と接触できた」として、同金融機関の元幹部とされる人物が仮名で登場した。ところが、記事が掲載された時点で、その仮名と同姓同名の男性が、同じ金融機関の幹部として実在していた。

 男性は同年2月に提訴。裁判で「記事の筆者から取材を受けたことはなく、話をしたこともないが、発売日の朝から職場の同僚や顧客から多数の問い合わせがあり、心理的苦痛を受けた」と訴え、500万円の賠償を求めた。

 これに対し、新潮社側は「記事は公共性が高く、リアリティーを持たせるためにも、ありふれた名前を仮名として使った。同姓同名の人物がいるとの認識はなかった」と反論したが、同社が和解金を支払うことで3月末に決着した。

    ◇

「週刊新潮」編集部の話 和解条項に「第三者に一切口外しないことを確約する」という項目が含まれており、この件に関しては一切答えられない。(04/19 06:24)

http://www.asahi.com/national/update/0419/007.html

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