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2003年04月18日(金) 00時00分

3月の管制トラブル 「ダウン防止」組み込まれず 東京新聞

 国土交通省東京航空交通管制部(埼玉県所沢市)のコンピューターシステムがストップし、空のダイヤが大混乱した三月一日の管制障害で、システムダウンの引き金となった統計処理プログラムにシステムのダウン防止機能が組み込まれていなかったことが十八日、同省の調べで分かった。この機能があれば管制障害は発生しなかったという。

 統計処理プログラムが起動した一日午前七時、同管制部の飛行計画情報処理システム(FDP)が止まり、全国で航空機が飛び立てなくなる管制障害が起きた。

 ダウン防止機能は「タスクリスタート」(業務再起動)と呼ばれ、個別のプログラムが「コンピューターバグ」と呼ばれる不具合を起こしてもバグ部分の処理を中断、切り離してシステムを動かし続ける機能。FDP内の約五百のプログラムの大半にはこの機能が組み込まれている。

 同省航空局は「障害の発生件数が多いなど経験的に問題が起きそうなプログラムにこの機能を入れた」と説明。統計処理プログラムは一日の飛行機数を集計する単純な内容でバグを起こすと想定されていなかった。

 システムダウンの原因は、これとは別の共通データ処理プログラムのミスと分かったが(1)NECによる共通データ処理プログラムの納品前検査でミスの見逃し(2)国交省による同プログラムの運用前検査でも見逃し(3)一月末にミスに気づいたNECが同省に報告せず(4)三月一日更新の防衛庁関連プログラムの運用前検査が二十四時間体制ではなく、ミスの見逃し(5)統計処理プログラムにタスクリスタート機能なし−と五段階で問題があったことが判明した。これらの段階の一つでダウン防止措置をとれた可能性があるが、結果的にはチェック機能が働かなかった。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030418/eve_____sya_____002.shtml

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