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2003年04月16日(水) 00時00分

海外宝くじDM、参加費引き落とし被害急増山形新聞

 最大230万オーストラリアドル(約1億6800万円)が当たるロットリー(宝くじ)の最終選考に選ばれました—。ダイレクトメールで送られて来た海外の宝くじに申し込んだところ、当落の連絡なしに毎月現金の引き落としだけが続いている、といった被害が県内で急増している。

 県消費生活センターによると、海外宝くじに関する相談は2000年度は20件だったのが、2001年度には45件と倍増。昨年度はことし2月末現在で80件を数え、2年前の4倍に膨れ上がった。

 ダイレクトメールは香港やオーストラリアなど、海外で販売されている宝くじに関し、「世界中からの抽選で参加資格を獲得した」と通知。2000円から3000円の参加費を払って応募すると数億円が当たる—と説明している。

 しかし、同センターでも宝くじが実在するのか確認が取れていない。参加費を支払って申し込んでも、当落の連絡どころか実際に抽選が行われたのかも不明だという。

 「被害額は1人平均数千円程度のため、潜在的な被害者は数倍いるはず」と同センターの大山さち江消費生活相談員は分析する。中には高額の被害を受けた人もいた。

 南陽市の60代女性は、1度だけならと、去年8月に応募。1口3000円で9口、計2万7000円をクレジットカードで支払った。しかし、一切通知がないまま翌月以降も毎月口座から同額の現金が引き落とされ、今年2月にカード会社と解約するまで、18万9000円の被害に遭ったという。

 国内では私設の宝くじは法律で発行が禁止されており、たとえ公的なものであっても海外の宝くじに参加することは違反に当たる。

 同センターは「手紙が本当に海外から送られてきたのかも分かっていない。このような勧誘には絶対に乗らないように」としている。

http://www.yamagata-np.co.jp/kiji/20030416/0000017389.html

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