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2003年04月16日(水) 11時24分

有害物質9割カット、米がディーゼル燃料に新基準朝日新聞

 米環境保護局(EPA)は15日、ブルドーザーなどのディーゼルエンジンとディーゼル燃料に厳しい規制を適用する方針を発表した。排ガス中の有害物質を90%削減させ、燃料の硫黄分を99%も減らす。07〜08年にも導入する。

 トラクターなど道路以外で使われる車両や、自家発電機のような機器のエンジン100万台ほどが対象。08年型から除去装置などで汚染物質の削減を義務づける。

 燃料の硫黄分は現行の3400ppmを07年に500ppmに、10年には15ppmに抑えさせる。

 米環境保護団体の自然資源防衛評議会によると、今回の対象は全ディーゼルエンジンの5%だが、全粒子状物質の3分の2と全窒素酸化物の4分の1の排出源という。

 規制が実施されれば、それぞれ年間12万5000トン、82万5000トン削減できるとEPAは見ている。

 その結果、30年までに呼吸器疾患による死亡を毎年1万人ほど抑えられる。心臓発作や小児ぜんそく発作などの予防につながるという。

 AP通信によると、エンジンメーカーや燃料会社はEPAの方針に従う見通しだ。規制のための追加コストが1〜2%ですむからだという。

    ◇

 環境省によると、米国でもトラックなどの自動車のディーゼル燃料の硫黄分はすでに500ppm以下に規制されている。

 日本では現行は500ppm以下だが、来年末には50ppm以下に強化する。ただ石油業界は今月から50ppm以下に自主的に規制している。

(04/16 11:24)

http://www.asahi.com/science/update/0416/001.html

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