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2003年04月11日(金) 00時00分

「クローン牛は安全」 厚労省研究班 『成分に特異な点ない』 東京新聞

 親と同じ遺伝形質を持つ体細胞クローン牛をめぐり、厚生労働省の研究班は十一日までに、「肉や乳の成分に特異な点はなく、何らかの要因で安全性が損なわれるとは考えがたい」との報告書をまとめた。体細胞クローン牛は農水省が出荷自粛を指導しているが、約三年の研究を基に食品としての安全性に一定の科学的根拠を与える内容で、本年度内にも流通解禁される見通しが強まった。

 ただ、高い死産率の原因が解明されていないなど問題点もあるため、厚労省内には内閣府に設置予定の食品安全委員会で最終判断するべきだとの意見もある。流通に抵抗感が強い消費者の理解をどう得るかも課題だ。

 旧厚生省は二〇〇〇年六月に「多数のデータによる安全性の裏付けが必要」とする研究班の中間報告を公表。体細胞クローン牛の研究が続けられてきた。

 この間、研究班は国内で生まれた体細胞クローン牛の成育状況や生理機能のほか、肉や乳の成分を分析。農水省が昨年公表したラットへの給餌試験で異常が見られなかったとの結果も踏まえ、安全性を懸念するデータはないと判断した。

 しかし新たな知見が明らかになった場合は迅速に対応できる体制をつくっておくなど「慎重な配慮が必要」と注文も付けている。

 農水省によると、国内で生まれた体細胞クローン牛は二月末時点で約三百四十頭で、うち約百四十頭が飼育中。ほかに、体細胞クローン牛の精子を使った人工授精で生まれた牛もいるが、いずれも流通していない。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030411/eve_____sya_____002.shtml

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