悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2003年04月10日(木) 08時32分

<ヤミ金融>弔電送りつけ返済要求が急増 熊本県警に相談70件毎日新聞

 多重債務者らを狙って高級「おくやみ電報」を送り付けて脅し、貸し付けの実態がないのに返済を要求する「カラ貸し」のヤミ金融が急増している。熊本県警に今年に入り寄せられた相談は既に約70件に上る。消費者金融などのブラックリストを基に手当たり次第に送っているとみられる。被害届はまだないが、県警は脅迫の疑いもあるとみて情報収集を進めている。

 関係者によると、手口はまず、消費者金融などの間で出回っているブラックリストに記載された多重債務者らに、漆塗りケース入りの5000円相当の高級弔電などを届ける。差出人は「○○開発」「××債権調査組合」などと名乗り、文面に「債権回収を依頼され、強制回収する。身内、友人、近所に迷惑を掛ける。取り立ては少々手荒だがご協力願います」として、記載の携帯電話番号に連絡を要求する。

 うっかり問い合わせの連絡を入れたりすると、発信者番号が表示されるため、以後は業者から頻繁に返済強要の電話が掛かってくるようになる。「債権を買い取った。35万円振り込め」「徹底的に取り立てるぞ」など、脅迫めいた電話が多いという。

 弁護士らでつくる被害者支援組織「全国ヤミ金融対策会議」(東京都)によると、“こけおどしの小道具”に弔電を使った「カラ貸し」は今年初めから愛知、東京、広島などでも確認され、実際に支払ったケースも出ている。木村裕二・同会議事務局長は「弔電は相手に心理的プレッシャーをかける意味がある。NTT側にも被害を生むような文面は受け付けないなど問題意識を持ってほしい」と指摘する。

 同県警は入金例については把握していないが「強要には応じず、まず警察に相談してほしい」と呼び掛けている。 【石川淳一】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030410-00000181-mai-soci

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ