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2003年04月07日(月) 06時48分

JAL便なのにJAS機、ANAのはずがエア・ドゥ…朝日新聞

 「日本航空(JAL)だと思って乗ったら、日本エアシステム(JAS)の飛行機だった」「全日本空輸(ANA)を予約したはずが、北海道国際航空(エア・ドゥ)の便だった」。国内航空幹線でそんな珍現象が起きている。市場を二分するJAL、ANA両グループが、ブランド力やシェアを競い合い、グループ会社に運航委託したり、新規会社と共同で運航したりしているためだ。

 JALグループは4月から、1年後の完全統合に向け、国内幹線をJAL便に、地方線をJAS便に統一した。しかし、幹線でも羽田−大阪(伊丹)のように、便名こそJALだが、JASの機体と乗務員で運航している便が1日計17往復ある。いずれもボーイング777型機を使用し、機体デザインはまだJASのレインボーカラーのまま。客室乗務員もJASの制服を着る。

 日本航空システム広報部は「機体運用の都合でそうなった。お客様に混乱は起きていない」と説明する。JALがJASに運航を全面的に任せる形(管理の受委託)で、地方線では以前から子会社のJALエクスプレス(JEX)などに同様の委託を行っている。

 一方、ANAは、旅客数が世界一多い羽田−新千歳線で、2月からエア・ドゥとの共同運航(コードシェア)を始めた。4月のANAの自社運航は1日17往復だが、エア・ドゥが運航する6往復にANA便名を振ることで実質的に計23往復に増え、JALの21往復を上回る。経営再建中のエア・ドゥにも、座席の半分までをANAに買い取ってもらえ、経営が安定するという利点がある。

 3月のエア・ドゥ便全体の搭乗率は82.6%と好調だった。とくにエア・ドゥ販売分は92.6%と高く、幹部は「予想以上の出来」と満足げだ。ANA販売分の搭乗率は7割強と低めだが、「2月に比べ10ポイント上がり、お客様にも浸透してきた」(ANA広報室)。低運賃が売り物のエア・ドゥは、機内サービスでANAに劣る面はあるが、「ビジネス客は10分でも早い便を選ぶ。苦情もあまりない」と話している。

(04/07 06:48)

http://www.asahi.com/business/update/0407/018.html

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