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2003年04月04日(金) 19時32分

洗顔料、目に入り視力低下の申し立て 都、被害救済委に付託 /東京毎日新聞

 都は、化粧品落とし洗顔料が目に入り、視力が低下したという都内の20代女性からの申し立てを受け、都消費者被害救済委員会に被害者救済を付託した。同委員会は76年から消費者トラブルの紛争処理を始めたが、商品事故を取り扱うのは初めて。
 相談を受けた都消費生活総合センターによると、女性は知人から購入した米国製の洗顔料が目に入り、水で目を洗って寝たが、翌朝、両眼にかすみがかかったような状態になり見えなくなった。病院で角膜びらん、結膜炎と診断され、1週間の治療後、見えるようになったが視力は低下したという。
 洗顔料の容器には目に関する注意表示がなかった。この製品を輸入・販売している会社は「ホームページで『目に入れないように』と注意をしている」として、補償には応じなかった。弁護士を通しても商品との因果関係を認めず、「治療費と交通費以外は対応できない」と回答しているという。
 都内の消費者相談窓口には別メーカーの商品で国産も含めて5件、同様の被害相談が寄せられている。洗顔料が目に入るケースはよくあり、安全性が求められるうえ、アイメークが濃くなってきていることから被害が増えるおそれがあるとして、委員会に付託することにした。【小平百恵】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030404-00000005-mai-l13

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