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2003年04月04日(金) 02時53分

テレビ漬け乳幼児言葉遅れる? 福岡市の小児科医ら調査西日本新聞

 乳幼児にテレビやビデオを長時間見せていると、母親と目を合わせなくなったり、言葉が遅れたりしやすくなる—こんな傾向が、福岡市の大学教授や小児科医らでつくる「子どもとメディア研究会」(大谷順子事務局長)の調査で明らかになった。この兆候は、子どもの対人関係のつまずきやキレやすくなる危険性を示すとして、同研究会は啓発用のビデオを作り、普及に努める方針だ。

 調査は福岡市と福岡地区小児科医会の協力を得て昨年秋、同市内の四カ月、十カ月、一歳六カ月の健診対象児計約三千人の親や医師らにアンケート用紙を配り、千九十一人分の回答があった。それによると、四カ月児の授乳中にテレビがついている家は約七割。目を合わせようとしても目をそらす子は、テレビをつけていない家では27・5%だったが、つけている家は35・5%に上った。

 十カ月児が物の名前を問うために「指さしをしながら親の顔を見るか」を問うと、「いいえ」は全体平均が36・0%だったのに対し、一日に六時間以上もテレビ・ビデオを見る子どもは80・0%。言葉を覚える過程で重要とされる「指さし」の少なさが目立った。一歳六カ月児でも、視聴時間が長いほど口にする単語が少ない傾向が出た。

 研究会では、このデータと脳神経科学の専門家らの助言をまとめたビデオ「二歳まではテレビを消してみませんか?」を三月末に作製。福岡市の保健所や保育所などで活用してもらう考えだ。

 大谷事務局長は「テレビやビデオ漬けで育てられる乳幼児に悪影響が出る可能性が強まった。親の意識を変えてほしい」と警鐘を鳴らす。ビデオは一本二千五百円。問い合わせは同研究会事務局=092(724)6318。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030404-00000025-nnp-kyu

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