詐欺：雇用創出奨励金を詐取　パソコン教室経営逮捕　福岡県警（毎日新聞）

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2003年04月03日(木) 14時11分

　福岡県警は３日、「新規・成長分野雇用創出特別奨励金」を不正受給した詐欺などの疑いで、北九州市八幡西区八枝３、パソコン教室経営会社「新電電北九州情報サービス」代表、日野晴生容疑者（４２）を逮捕した。同奨励金に絡む詐欺容疑での逮捕は全国で初めて。

　同奨励金は、成長が見込める分野の企業が倒産やリストラで失業した人を雇用する際、財団法人・高年齢者雇用開発協会（東京）が１人につき７０万円を支給する制度。労働省（当時）通達に基づき９９年８月から始まった。

　調べでは、日野容疑者と従業員２人は、別会社をリストラされるなどした女性３人を同県水巻町のパソコン教室に雇用したように見せかけるため、昨年６月、虚偽の雇用保険被保険者資格取得届を八幡公共職業安定所に提出。同１２月、同協会から２１０万円をだまし取った疑い。

　県警は昨年１２月、同社や北九州市のマーケティング会社など４社を雇用保険法違反容疑で家宅捜索した。不正受給総額は数千万円に上るとみられ、４社を統括する上部グループがあるとみて捜査している。

［毎日新聞４月３日］ ( 2003-04-03-14:11 )