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2003年03月27日(木) 12時13分
行政対象暴力：３割が「不当要求を経験」 右翼や組などから（毎日新聞）全国の都道府県と市の約３割が、えせ右翼団体や暴力団などから、機関誌の強引な購読や、許認可で便宜を求められるなど不当要求を受けていたことが、都道府県と市の合計７４５自治体を対象に実施した警察庁の「行政対象暴力」に関するアンケートで分かった。回答した６３０自治体のうち約３割が、過去にこうした不当要求の経験があり、約２割は１年以内の被害だった。栃木県鹿沼市では一昨年１０月、業者の違反を指摘した市の廃棄物担当者が射殺されるなど、事件に発展しかねない行政対象暴力が全国に広がっていることが判明した。 調査によると、過去１年間の不当要求は６６６件。右翼や同和団体、暴力団を名乗って物品の購入や機関紙の購読を求めたり、公共工事の入札や許認可がらみの不当な要求だった。相手が来庁し、机をたたいたり物を壊すなどしたのが４６件、胸ぐらをつかむなどの暴力行為が１５件あった。 行政側の対応としては、要求を拒否したものが５３５件（８０％）だったが、「威圧感を感じた」「以前から要求に応じていて断れなかった」との理由で一部の要求に応じたものが１０３件（１５％）、すべての要求に応じたのが１５件（２％）など、行政側の姿勢が問われるケースもあった。要求を断った半数近くは、嫌がらせが続いた。警察庁は「予想以上に被害が大きく、対策を取るよう自治体に呼びかける」としている。 【和泉かよ子】 ［毎日新聞３月２７日］ ( 2003-03-27-12:13 ) http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030327k0000e040073000c.html |