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2003年03月26日(水) 03時22分
＜業務上横領＞７０００万円着服容疑で元弁護士告訴 京都（毎日新聞）破産のため今年１月に弁護士資格を失った京都弁護士会の武川襄（ゆずる）・元弁護士（５６）が、７０００万円を着服したとして、依頼人の女性（６２）から業務上横領容疑で京都地検に告訴されていることが２５日、分かった。同地検は近く捜査に着手する。武川元弁護士は資格喪失前の昨年１２月、別の依頼人から預かった約１２００万円を着服したとして、同弁護士会から業務停止２年の懲戒処分を受けている。告訴状などによると、女性は、子どもの教育や生活態度について相談していた男性とトラブルになったことから、教育費や謝礼などの名目で男性に渡した計１億数千万円の返還を求めて０１年９月、武川元弁護士に相談。元弁護士は男性と交渉し、同１２月、計７０００万円を元弁護士名義の銀行口座に振り込ませたが、女性には返還の事実を知らせなかった。男性が「もう払った」と言っていることが女性側に伝わり、発覚。女性は先月末、告訴した。 関係者の話では、７０００万円のうち５５００万円は武川元弁護士の養女の銀行口座に振り替えられ、昨年１２月現在では約１２００万円しか残っていなかったという。残り１５００万円も流用されていたとみられる。 さらに、破産を受けて２５日に開かれた債権者集会では、武川元弁護士が別の複数の依頼人からの預かり金計３０００万円以上を私的に流用していたことも報告され、元弁護士の横領総額は１億円を超えるとみられる。 【田村晃一】（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030326-00000178-mai-soci |