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2003年03月25日(火) 11時51分

横浜市立大病院患者取り違え 医師ら6人に罰金刑朝日新聞

 横浜市立大医学部付属病院で99年、患者2人を取り違えて手術した事故をめぐり、業務上過失傷害の罪に問われた医師と看護師計6人に対する控訴審判決が25日、東京高裁であった。安広文夫裁判長は「初歩的、基本的な確認を怠った」と述べ、6人すべての過失を認定。5人に罰金50万円、医師1人に罰金25万円を言い渡した。

 罰金50万円とされたのは、執刀医・高梨吉則(59)▽同・冨山泉(39)▽麻酔医・宮原宏輔(32)▽看護師・山口昌子(30)▽同・河埜陽子(38)の各被告。罰金25万円とされたのは、麻酔医・佐伯(旧姓芦田川)美奈子被告(33)。

 一審・横浜地裁は01年9月、患者を取り違えて手術室に搬送した河埜被告に最も重い過失があったとして禁固1年執行猶予3年とする一方、手術途中で疑問を訴えた佐伯被告を無罪としたが、控訴審判決はこれを破棄し、改めて有罪を言い渡した。

 判決はまた、「事故が発生した背景には、病院の医療体制にも多くの問題があった」と指摘。検察側は全員に禁固刑を求めていたが、「起訴されなかった医師や看護師との均衡を考慮し、罰金刑が相当」と判断した。

 判決によると、同病院は99年1月、肺手術をすべき男性(当時84)に過って心臓手術をして5週間の傷害を負わせ、心臓手術をすべき男性(同74)に肺手術をして2週間の傷害を負わせた。2人ともその後死亡。市は、慰謝料を払うことで遺族らと和解している。

            ◇

 横浜市大付属病院の原正道病院長は25日、「判決については真摯(しんし)に受け止めております。改めて患者さんのご冥福をお祈りし、ご家族には深くおわび申し上げます」とのコメントを発表した。

(03/25 11:47)

http://www.asahi.com/national/update/0325/006.html

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