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2003年03月25日(火) 12時22分

<患者取り違え>横浜市大病院医師ら6被告に罰金刑 東京高裁毎日新聞

 99年1月、横浜市立大学医学部付属病院で手術患者を取り違えた医療事故で、業務上過失傷害罪に問われた4医師と2看護師の計6被告に対し、東京高裁は25日、麻酔科医の佐伯(旧姓・芦田川)美奈子被告(33)を無罪、5被告を有罪とした横浜地裁判決(01年9月)を破棄し、罰金50万〜25万円とする有罪判決を言い渡した。安広文夫裁判長は「患者の同一性確認を怠った初歩的な過失で責任は重大だが、病院の医療体制自体にも問題がある」と述べた。

 判決はまず、4医師について「手術時の患者の様子が、事前の検査結果と異なるのに、漫然と麻酔をかけ手術した」と同罪の成立を認め▽心臓切開を執刀した手術の最高責任者で当時の第1外科部長、高梨吉則被告(59)=辞職▽肺切開の元執刀医、冨山泉被告(39)▽麻酔を担当した元研修医、宮原宏輔被告(32)に、罰金刑としては法定の上限に当たる各50万円を言い渡した。

 1審で無罪の佐伯被告については、主治医らに確認を求めるなど一定の努力をしたことを考慮し、罰金25万円とした。

 さらに、患者の受け渡し業務を担当した看護師の河埜陽子(38)、山口昌子(30)の両被告について「確実な確認を怠り、事故の基盤を作った」として、罰金50万円とした。河埜被告は1審で禁固1年、執行猶予3年と最も重い量刑だったが「2人の過失の程度は同等」と判断した。

 判決によると、6被告は99年1月11日、心臓手術予定者(当時74歳)と肺手術予定者(同84歳)を取り違え、別人と気付かないまま手術し、約2〜5週間の傷害を負わせた。 【小林直】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030325-00001049-mai-soci

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