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2003年03月22日(土) 15時21分

<日本国連環境計画>初代理事長が別名使用 元組員の経歴隠す?毎日新聞

 日本国連環境計画ファンデーション(JUF、東京都港区)の初代理事長が01年11月、国連環境計画(UNEP、本部・ナイロビ)の基金集めに協力する協約の調印式の際、本名と異なる姓名で記者会見を開き、その後退任までの3カ月余り別名のまま理事長を務めていたことが分かった。初代理事長は元暴力団組員で、別名は結果的に経歴を隠すことにつながった。JUFをめぐっては、UNEPが「協約破棄」の文書を出し、東京都が一部事業の違法性を指摘しており、組織の透明性が改めて問われそうだ。

 調印式は、JUFの設立式を兼ねて01年11月13日、東京都内のホテルで開催。初代理事長とUNEPの局長が協約に調印した。その際開かれた記者会見では、初代理事長が別名を名乗った。また会見などで、別名での資料や名刺、機関紙の創刊号が配られた。

 初代理事長は94年3月、弁護士料名目で500万円をだまし取ったとされる詐欺容疑で大阪府警西署が指名手配した指定暴力団系組員として実名報道されていた(96年11月逮捕、不起訴処分)。関係者によると、実際には指名手配以前の92年7月に組を破門されていたという。

 JUFについては設立当初、許可のないまま財団と名乗ったり、国連マークを無断使用したことなどから国内の国連関係者らが疑問を持ち、運営主体を調べた。しかし、初代理事長が別名を使用したため元組員の経歴などをつかめず、UNEP本部に「運営主体をよく調べてほしい」と求めていた。

 初代理事長は、JUFが都にNPO(特定非営利活動法人)申請を出す直前の昨年2月末に退任。現在の第2代理事長には、初代理事長が会長を務める投資事業会社の前代表取締役(現役員)が就いている。

 JUFの岩田利夫事務局長は「初代理事長の別名はペンネーム。本名を出したくないことだってある。UNEPとの調印は本名で行った。(元組員の経歴について)近い話は聞いていた。当初(組織の)安易な立ち上げがあったが、今は10部門の環境部会を設けるなどきちんとした組織に向け整備を進めている」と説明している。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030322-00001072-mai-soci

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