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2003年03月20日(木) 00時00分

医療器具の製造物責任認定 乳児死亡事故 東京新聞

 東京都立豊島病院(板橋区)で二〇〇一年、人工呼吸を受けた生後三カ月の乳児が死亡した事故で、埼玉県に住む両親が都と医療器具会社二社を相手に約八千二百万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が二十日、東京地裁であった。山名学裁判長(大嶋洋志裁判長が代読)は「医療器具会社の指示・警告が不十分で、事故は担当医の過失と重なって引き起こされた」として、都などに総額約五千万円の支払いを命じた。

 両親側の弁護士によると、医療器具の製造物責任を認めた判決は初めてという。

 被告企業は、アコマ医科工業(文京区)とタイコヘルスケアジャパン(世田谷区)。

 判決によると、担当医は人工呼吸のため、乳児ののどに装着したタイコ社の気管切開チューブにアコマ社の呼吸器具をつなげた。その際、呼吸器具の先がチューブ内側にはまりこみ、酸素が吸入されるだけで息が吐けない状態になり、乳児は十一日後、多臓器不全で死亡した。山名裁判長は「アコマ社は(ほかの器具との)組み合わせ使用時の危険を告知する指示・警告が不十分だった。アコマ社製品との接続も安全であるかのような誤解を与える表示をしていた」と両社の製造物責任を認めた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030320/eve_____sya_____000.shtml

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