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2003年03月19日(水) 07時11分

盗難車発見!しかし摘発に壁、崩せぬ言い逃れ読売新聞

 横浜市内で盗まれた高級RV車が今月7日、GPS(全地球測位システム)などを使った大手警備会社の探知システムで、250キロ離れた富山市内で発見された。運転していたロシア人の男は「知らない人から預かった」と言い張ったため、富山県警は窃盗や盗品等運搬容疑を適用することが出来ず、追及を断念せざるを得なかった。

 同社によると、一昨年4月以降、このシステムで約250台の盗難車を見つけたものの、運転手は「運んだだけ」と主張し、摘発されるケースはほとんどなかったという。

 「2日前から車を見ない」。7日朝、横浜市の主婦(27)は親類からの電話に驚いた。車は500メートル離れた親類宅近くの駐車場に止めていた。最後に乗ったのは5日前だが、カギはきちんと掛けていた。警備会社のシステムで富山市内を走っていることがわかり、110番通報から40分後、市内のスーパーの駐車場で発見された。

 カギがシリンダーごと換えられ、ナンバーや車体番号が別の車のものだった。だが、ロシア人は「知らない人に頼まれた」の一点張り。駐車場には、別の盗難車を運転するロシア人もいたが、この男も同様の主張を崩さない。港から海外に運ばれる途中とみられたが、盗難車の認識を否定する以上、引き留めることはできなかった。車は所有者のもとに戻ったが、被害者の主婦は「運転しているところを見つけても罪に問えないなんて……」と納得がいかない。

 名古屋市郊外の健康ランド駐車場では先月23日夜、「前後のナンバーが違う車が止まっている」との通報を受け、愛知県警機動捜査隊が駆けつけた。3人組の男を職務質問したが、「借金のカタに友人がもらったものを借りた」と譲らない。盗難車と判明したものの、窃盗や盗品等運搬容疑を適用することは出来なかった。

 隊員たちは、ゲームセンター駐車場などで、盗難ナンバーを登録した小型パソコンにナンバーを打ち込んで盗難車を判別している。だが、運転手の多くは「外国人から買った」などと答え、同隊幹部は「盗難車と認識して運転していることを立証することは難しい」と話す。

 都内でも、警視庁の捜査員が職務質問して、「パチンコ店で隣に座っていた男に数万円を貸すと、『駐車場に車があるから乗って行ってくれ』と言われた」と説明され、摘発出来なかった。捜査3課の捜査員は「実行犯がわからなければ、運搬役の言い逃れを突き崩すことは難しい」と話している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030319-00000301-yom-soci

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