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2003年03月19日(水) 22時23分
＜詐欺事件＞八葉物流元名誉会長が無罪主張 東京地裁で初公判（毎日新聞）「１年で出資金の２倍の配当が受けられる」とうそを言い、会員８８人から約２億円を詐取したとして、組織犯罪処罰法違反（組織的詐欺）に問われた「全国八葉物流」（本社・沖縄、昨年１月破産宣告）など八葉グループ元名誉会長、田所収被告（６９）は１９日、東京地裁（岡田雄一裁判長）の初公判で、無罪を主張した。検察側は冒頭陳述で、００年９月に弁護士から違法性を指摘されたのに業務を続けた田所被告が、約１１億円の利益を得た新事実を明らかにした。起訴事実の認否で、田所被告は「詐欺の意図はなかったが、被害者にはご迷惑をかけた」などと述べた。他の７被告は起訴事実を認めた。 冒頭陳述によると、弁護士の指摘を受けた田所被告は、出資を募る際の名称や会員への説明方法を変更したが、新規会員を獲得しないと破たんする実態は温存させた。 ０１年９月、一度目の危機が訪れると、田所被告は自宅に幹部を集め「配当が支払えない時は、グループをつぶす」と打ち明けた。結局、９９年９月〜昨年３月に会員４万８０００人余から計約１５７１億円を集めたが、出資金以上の配当を受領したのは約８０００人で、被害総額は約４５８億円に達した。 【小林直】（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030320-00000124-mai-soci |