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2003年03月18日(火) 00時00分

ネット心中、不気味な連鎖…死者12人に専門家は「流行現象」と指摘ZAKZAK


16日、男女4人が“ネット心中”を図った現場=山梨県上九一色村 集団自殺が不気味な連鎖−。インターネットの掲示板で相手を募り、集団自殺する「ネット心中」が相次いでいる。1カ月強の間に4件連続し、徳島、山梨、三重、埼玉で、死者12人、重体4人となった。手口は練炭などによる一酸化炭素中毒で、苦痛の少ない方法をネットで知った可能性が高い。専門家は「流行現象」と指摘する。

 全国各地に広がるネット自殺。17日には、徳島県と香川県の県境付近で発生した。山中の町道脇に止めた乗用車内で、男女3人が倒れているのを通り掛かりの男性が発見した。同県警板野署の調べでは、3人は既に死亡、車内に木炭を金網にのせて焼いた簡易ガスコンロがあり、死因は一酸化炭素だった。

 3人は大阪府の男性(27)、愛媛県に在住する2人の女性=いずれも(23)=で、同署はネットで知り合った可能性が強いとみて調べている。

 前日の16日にも、山梨県上九一色村で、男女4人が乗用車内で練炭を燃やして自殺を図り、一酸化炭素中毒による意識不明の重体となった。4人は22〜25歳で、静岡、埼玉、大阪、東京と地域はバラバラ、職業も大学生、会社員と共通点はなかった。

 車内からは「ネットで知り合った」と書かれたメモが見つかったほか、先月上旬、大学生(22)が「早く一緒に逝ってくれる方、メール下さい」と、自殺志願者を募る掲示板に書きこみをしていたことも判明していた。

 ネットで知り合い→心中というケースは、先月11日、埼玉県入間市であった「22−26歳の男女3人が自殺」、今月5日に発生した三重県津市の「20−23歳の男女3人が自殺」と相次いでいる。いずれも、住む場所、仕事に共通点はなく、手口は「練炭を燃やし、一酸化炭素中毒」と共通している。

 精神科医の日向野春総氏は「『一人で死ぬのは怖い』という自殺志願者が相手を募り、死に“美的センス”を感じている精神的に不安定な若者が共感している。仲間がいることで死への垣根が低くなり、見知らぬ者同士で、感情が入り込む余地がなく容易に一線を超えるのだろう。流行と言ってもよく、今後さらに増える」と話している。

ZAKZAK 2003/03/18

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_03/1t2003031806.html

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