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2003年03月17日(月) 14時34分

丸紅畜産鶏肉偽装 元幹部ら起訴事実認める 仙台地裁初公判河北新報

 丸紅畜産(本社東京都)の鶏肉偽装事件で、詐欺と不正競争防止法違反の罪に問われた丸紅畜産の元東北営業部長吉川章洋(47)=千葉県市川市南行徳4丁目=と旧仙台営業所(宮城県利府町)の元所長佐藤康(45)=石巻市向陽町1丁目=、食品加工販売会社「杉山商店」(本社宮城県石巻市)の専務杉山勇治(54)=石巻市千石町=ら5被告の初公判が17日、仙台地裁で開かれ、いずれも起訴事実を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、仙台営業所の偽装は1991年ごろに始まったことを指摘。当初は国産の冷凍肉を生肉と偽って出荷していたのが、鶏肉需要の高まった97年から、外国産の冷凍鶏肉を国産の生鮮品として卸売りするなど、偽装をエスカレートさせたことを明らかにした。
 被告らが「冷凍肉を解凍した時に出る肉汁をふき取れば、偽装は発覚しない」と高をくくり、発覚した場合にスーパーなどからの苦情を少なくするよう、偽装鶏肉の販売先を取引量の多い大手に絞ったことも指摘した。偽装の実行行為を担当した杉山商店が、偽装量の増加に伴って手間賃を値上げし、利益を増やしていたことも明らかにした。

 公判では、不正競争防止法違反に問われた丸紅畜産と杉山商店の審理もあり、2社とも起訴事実を認めた。
 起訴状によると、吉川被告らは2001年9月下旬から約3カ月間、旧仙台営業所で仕入れたブラジル産などの冷凍鶏肉約40トンを国産の生肉として出荷。うち約2トンを不当な高値で宮城県などのスーパー3社に卸売りし、代金約137万円をだまし取った。
 丸紅畜産の鶏肉偽装事件は札幌出張所ルートも摘発され、不正競争防止法違反の罪で元所長平岡一馬被告(49)ら2人が起訴された。

 ほかの被告は次の通り。
 丸紅畜産旧仙台営業所の元所長代理後藤達也(42)=横浜市鶴見区鶴見中央5丁目=、元営業所員千葉真也(30)=宮城県塩釜市今宮町=
[河北新報 2003年03月17日](河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030317-00000015-khk-toh

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