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2003年03月17日(月) 14時16分

手軽で安価な手動式浄水器 NGOが開発京都新聞

 途上国の農村などで住民への水供給に役立つと期待される、手軽で安価な手動式浄水器を、大阪市内のNGO(非政府組織)が開発し、京都市左京区のみやこめっせで21日から開かれる第3回世界水フォーラム「水のえん」京都フェアに出展する。大型プロジェクトでは支援の手が住民にまで行き届かないことがあり、NGOは「生活する人の視点に立った支援こそ必要」と話している。

 NGOは「坂元公共政策事務所」で、公共政策の提言や環境機器の設計開発に取り組んでいる。坂元一美所長が、繊維メーカーで浄水器開発に携わった知人と共に知恵を絞り、昨年8月に完成させた。

 浄水器は横38センチ、縦22センチ、奥行き10センチ、重さ5キロ。本体に3本の管がつながれ、1本の管から吸い上げられた汚水を特殊な浸透膜に通し、浄水と汚染物質を濃縮した水に分離する。価格は約20万円で、同じ性能の浄水器の5分の1に抑え、現地生産ではさらに安くなるという。

 大腸菌や鉛などの重金属、ヒ素、ダイオキシンなど、水質汚染物質を除去できる。フィリピン・マニラ近郊の住宅地で、大腸菌を含んだ地下水浄化に導入され、タイ政府機関の水質検査に合格している。

 途上国援助機関の国際協力銀行(本部・東京)の河野善彦理事は「従来の援助ではカバーできない地域もある。この浄水器なら、衛生環境は大きく改善できる」と注目する。

 坂元所長は「日本の途上国援助は、浄水場や海水淡水化施設など大型施設の整備が目立ち、貧しい人たちの生活環境改善に役立っていない」と指摘し、「電気がないような地域にこそ普及させたい」と話している。

(京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030317-00000044-kyt-kin

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