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2003年03月12日(水) 00時00分

仙台市民税データ紛失 入力は在宅者頼り 再委託先札幌の業者河北新報

 仙台市が管理する市民税データのうち給与支払報告書の一部が紛失した問題で、仙台市が発注した電算入力を複数の業者を介して受注した札幌市の業者が、報告書のほとんどを31人の契約入力者に委託し、在宅で作業させていたことが、12日分かった。年間所得などプライバシーにかかわる個人情報が、一般の民家で無防備な状態に置かれていたことになる。入力にかかわった4業者は、再委託先の業者がさらに再委託していた事実をいずれも把握していなかったことも明らかになった。

 いずれも説明書の紛失問題とは直接関係ないとみられるが、関係業者の無責任な体質と個人情報に対する認識の低さがあらためて浮かび上がった。
 仙台市などによると、報告書は約100人分が1冊の束になっており、仙台市から報告書の電算入力を委託された仙台市青葉区の東北電子計算センター(TEC)には2504冊が渡された。間に2業者を介し、札幌市のセントラルフォームは2月14日、このうち406冊を受け取った。

 セントラルフォームは一部を社内で入力し、残りを31人の在宅入力者に振り分けた。一人当たり10冊程度になったという。
 同社は31人と、仕事がある時にその都度、出来高払いで契約しているという。入力仕様書やフロッピーディスク、入力ソフトとともに説明書を渡し、入力作業の終了後、すべて回収したという。同社は、データ数量が多い場合、在宅入力者に依頼するケースが多いが、官公庁の入力業務を在宅にゆだねたのは今回が初めてという。

 報告書が在宅処理されていた状況を知ったTECは2月下旬、社員を札幌に派遣し、在宅入力者一人一人から聞き取り調査した。TEC幹部は「もともとはうちに責任があるが、個人宅での作業は情報管理に問題がある」と話している。
 TECは仙台市との契約に違反して、電創システム(秋田県大館市)に入力業務を委託、さらに日本バンガード青森営業所(青森県八戸市)を経て、セントラルフォームに再委託が繰り返されていた。各社は2月19日に紛失が発覚して初めて、互いに無断で再委託をしていたことを知ったという。

http://www.kahoku.co.jp/news/2003/03/20030313t13029.htm

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