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2003年03月12日(水) 14時30分

夢つくし偽装常態化? 昨秋以降3回確認 県警 卸売会社など捜索西日本新聞

 福岡県産米「夢つくし」の偽装表示事件で、同県警生活経済課と博多署は十二日、不正競争防止法違反(偽装表示)の疑いで、県庁食堂(福岡市博多区)に別品種のコメを混ぜて販売したとされる同県須恵町植木の米穀卸売会社「内田米穀」の事務所と工場をはじめ、福岡市博多区の仲介業者など計七カ所を家宅捜索、関係者の事情聴取に乗り出した。

 同社は昨年春から毎月、仲介業者を通して同じ袋で「夢つくし」を県庁食堂に販売しているが、昨年秋以降、三回にわたり混入米が見つかったことなどから、県警は偽銘柄米の販売が常態化している疑いがあるとみて実態解明を進める。

 調べによると、内田米穀は無洗米の「夢つくし」を販売する際、別の品種の精米を混ぜていたにもかかわらず、「品種夢つくし、使用割合100%」とコメ袋(四・八キロ入り)に表示して偽り、仲介業者を通じ、昨年十一月下旬に一袋、今年一月下旬に二袋を県庁食堂(約五百人収容)に販売した疑い。

 県警などによると、県庁食堂は、二社から毎月約二トンの「夢つくし」を購入。うち内田米穀は、二〇〇〇年からコメを納入しており、昨年四月からは夢つくしを一キロ三百八十五円で月に約七百キロ納入していた。

 民間信用調査会社によると、内田米穀は一九六一年に創業。資本金一千万円で従業員約二十人。年間売上高は二十一億五千万円(〇二年三月期決算)で地元業界では中堅規模。

 一方、福岡県庁食堂を経営する「企業組合県庁食堂」(楠田浩徳支配人)は十二日、同社からのコメの取引を打ち切った。

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ワードBOX=夢つくし

 福岡県が「コシヒカリ」と「キヌヒカリ」を交配して1995年に独自ブランド米として品種登録した。消費者にブランド米志向が強まる中、県独自の新品種づくりで、生産農家の振興を図ろうと、県農業総合試験場が88年から品種開発に取り組んだ。つやと粘りがあり、台風に強い耐倒性に優れているとされる。夢つくしの同県内の収穫量は2002年は6万3400トンで全体の約3割を占める主力県産米。98年からは県内の小中学校の給食でも使用されている。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030312-00000078-nnp-kyu

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