悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2003年03月12日(水) 19時50分

帝王切開せず仮死状態で出産 浜松市、過失認め4800万円賠償へ /静岡毎日新聞

 ◇死亡児の両親に謝罪−−県西部浜松医療センター
 浜松市は11日、県西部浜松医療センター(脇慎治院長)で98年に男児が仮死状態で生まれ約1年7カ月後に死亡したのは「医療過誤だった」と認め、市に損害賠償を求めていた同市内の両親に4800万円を支払うことで合意した、と発表した。
 市によると、98年5月、男児の出産が行われたが、男児の頭が母親の産道から出ない状態になった。しかし、準備に時間がかかるなどの理由で帝王切開をせず自然に出産。男児は無呼吸、心停止の仮死状態で生まれた。その後人工呼吸を続けたが、男児は翌年12月に敗血症のため死亡した。両親は01年5月に、出産時の医師の過失を問い同市に損害賠償金約1億5000万円を求める通知催告書を送付。これを受け同市は外部の専門家の意見を聞くなどして調査し、医師が判断を誤ったことが男児の仮死出産につながったと認め、賠償金額を決定した。
 新生児の頭が母親の骨盤に比べて大きい「児頭骨盤不均衡」の疑いが出産の約10日前までに検査でわかっており、母親は帝王切開で出産を望んでいたが、担当医師の判断で自然出産を行ったという。
 脇院長は「亡くなったお子さんとご両親におわびします」と陳謝したうえで今後帝王切開にかかる時間を短縮するよう努力したり、週3回、医師による症例検討会を開いたりして再発防止に努める、と説明した。【吉崎孝一】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030312-00000001-mai-l22

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ