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2003年03月11日(火) 02時15分
未承認方法で原薬製造、６５社１１５種の薬品回収へ（読売新聞）医薬品原薬メーカー「アルプス薬品工業」（本社・岐阜県古川町）が国の承認と異なる方法で製造した原薬が、製薬会社６５社の医薬品１１５品目に使われていたことが分かり、ア社は１０日までに出荷先の製薬各社に製品の自主回収を要請した。各社は１１日から回収に乗り出す。厚生労働省には今のところ健康被害は報告されていない。 岐阜県の調査やア社によると、生薬エキスを抽出する際に、溶媒として認められたエタノールではなくメタノールを使うなど、国の製造承認とは異なる方法で製造していた原薬が３３品目あった。これらの原薬は、６５社の製薬会社が製造する胃腸薬や風邪薬など１１５の市販薬に配合されていた。 ア社は１１日午前から、自社のホームページで問題の原薬が配合された商品名を公開する予定。 製薬大手の「エスエス製薬」（東京都中央区）も問題の原薬を使って胃腸薬８品目を製造しており、自主回収を決めた。同社は「原薬受け入れ時の品質試験で規格に適合しており、承認された方法以外で製造されたとは思いもしなかった。安全性に問題はないと思うが、薬事法を守るのは製薬にかかわる者の基本で、非常に迷惑」と話している。 アルプス薬品工業総務部は、「消費者に不安を与えたことに対しおわびします」としている。（読売新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030310-00000212-yom-soci |