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2003年03月10日(月) 10時53分

DJ-連邦裁、携帯電話端末に関する電波障害訴訟5件を却下ダウ・ジョーンズ

ボルチモア(ダウ・ジョーンズ)携帯電話端末メーカーを相手取って、端末が発する電波からユーザーを保護する製品の提供を求めて起こされていた5件の訴訟について、連邦裁はこれらを却下した。
 
訴訟によると、携帯電話端末メーカー、フィンランドのノキア(NYSE:NOK)や米モトローラ(NYSE:MOT)は、脳腫瘍などに対する危険性に対する警告を携帯電話端末に盛り込まないことによって、「欠陥をもつ、不当に危険な」端末を販売したという。
 
これに対し、連邦地裁のキャサリン・ブレーク判事は、原告側は州法に基づいて申し立てを行ったが、これは携帯電話を監督する連邦当局による規制に優先するものではない、として棄却の判断を下した。
 
これらは、集団代表訴訟の形式でメリーランド、ペンシルベニア、ニューヨーク、ジョージア、ルイジアナの5州に提訴されており、いずれも同様の申し立てを行い、損害賠償金や弁護料の支払いを求めていた。
 
ブレーク判事は、米連邦通信委員会(FCC)および米食品医薬品協会(FDA)など、携帯電話の電波障害に関する監督当局の管轄領域を考慮せずに訴訟を認めることは、「議会が委託した連邦機関が専門性、裁量度に基づいて規制を発動することを、判事や陪審が阻害することになる」と指摘した。
 
この判断について、モトローラのグローバル戦略担当ディレクター、ノーマン・サンドラー氏は、通信業界を監督当局である連邦機関の責任を再確認するものだ、と語った。一方、原告側の法律事務所ピーター・アンジェロスの弁護士、ラッセル・スマウス氏は、連邦裁の判断内容を検討してから控訴にふみきるかどうか決定すると述べた。
 
ブレーク判事は昨年9月にも、携帯電話を利用したために脳がんにかかったとして、ボルチモアの神経学者が8億ドルの賠償金を求めて提訴した件について棄却していた。
 
携帯電話について、健康を害するような影響はない、と結論づける研究結果が多数発表されている。一方、FDAは、さらなる研究の必要性があることを支持する方針をもつ。
(ダウ・ジョーンズ)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030310-00000013-dwj-biz

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