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2003年03月09日(日) 03時31分

<ギムネマ茶>効果まちまち 品質の差大きく 西九州大実験結果毎日新聞

 ダイエット効果などをうたって販売されている、南アジア産の植物「ギムネマ」を原料にした健康食品の有効性に大きなばらつきがあることが、西九州大(佐賀県神埼町)の研究チームの実験で明らかになった。ギムネマの特定の種類には糖分の吸収を抑える効果があるが、商品の成分表示はまちまちなのが実情。研究チームは「種類や産地で成分は違う。商品によって品質の格差は大きく、消費者は細かい表示に注意を払う必要がある」と話している。

 ギムネマには種類があり、このうちギムネマ・シルベスタの葉については、抽出物に糖分の吸収と血糖値の上昇を抑える効果が確認されている。

 実験では、佐賀、福岡両県の店頭で販売されている「ギムネマ茶」5種類を使った。これらの商品の抽出物とショ糖をマウスに与え、血糖値の変化を測定した。その結果、原料に「ギムネマ・シルベスタの葉100%」と表示された商品を与えたマウスは、ショ糖と水だけを与えたマウスと比べ、血糖値が約半分に抑制された。しかし、「ギムネマ・シルベスタ」「ギムネマ葉」とだけ表示された4商品は抑制効果がほとんどなかった。

 健康食品は、国が認定する特定保健用食品などと異なり、厳密な効果と成分の表示がなくても販売できる。研究チームは、効果がなかった4商品には、ギムネマ・シルベスタの茎や根が含まれていたり、他の種類のギムネマが入っている可能性があるとみている。波多江崇・同大健康福祉学部助教授(神経解剖学)は「マウスを使った実験だが、明らかな品質差が出た。健康食品の多くは有効成分が分かっていないため、品質を厳密に評価する手段がない」と話している。 【永山悦子】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030309-00000095-mai-soci

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