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2003年03月07日(金) 19時42分
「催眠商法」代表者ら書類送検 県内の被害相談、０１年で５０件 ／山梨（毎日新聞）◇山梨・神奈川両県警捜査本部高齢者に高額の布団を強引に売り付ける催眠（ＳＦ）商法事件で、山梨・神奈川両県警合同捜査本部は６日までに、既に特定商取引法違反容疑（威迫、困惑による契約）で逮捕した１１人が所属していた４社のうち、２法人と１事業所の代表者（３１）を同容疑で横浜地検に書類送検した。 送検されたのは、仙台市の「日商物流」▽秋田市の「北都エンタープライズ」の２法人と、法人登記のない大阪市の「ケンテック」の代表者。 両県警は先月６日、０１年１０月〜昨年４月、甲府市の無職女性（６４）らに「パンフレットを受け取ったんだから買え」などと脅迫し、布団などの売買契約を結ばせたとして１１人を逮捕した。１１人は同２７日、横浜簡裁に略式起訴され、罰金５０万円の略式命令を受けた。 山梨県警は０１年１２月ごろ、販売員が傷害事件を起こしたことをきっかけに容疑者を確認。昨年５月に神奈川県警と合同捜査本部を設け、事務所など数十カ所を家宅捜索し、組織を解明した。４社の被害者は全国で約６７００人、被害額は計約１９億円に上るとみられる。 県消費生活センターなどによると、県内では０１年に被害が集中し、被害相談はこの年だけで約５０件寄せられた。公園や駐車場で高齢者らに無料でザルなどを配り、さらに民家に集めてフライパンなどを配って興奮状態にさせた上で、「竹炭入り布団」などの商品を説明。怒鳴りつけたり、高齢者の見ている前で販売員の上司が「お前の努力が足りないから売れないのだ」と部下に暴力を振るい、恐怖心をあおることもあった。【桐野耕一、鷲頭彰子】（毎日新聞） |