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2003年03月07日(金) 09時23分

サイト運営企業の免責、大幅に制限の恐れZDNet

 インターネット企業は長年にわたり、ユーザーの行為に関して責任を負うことを免れてきたが、現在米連邦控訴裁に持ち込まれている訴訟では、ネット企業が法律で保護される範囲が著しく制限される可能性がある。

 問題となっているのは女優Christianne CarafanoさんがデートサイトのMatchmaker.comへの書き込みをめぐり、同サイトを運営するMetrosplashを相手取って起こした名誉毀損訴訟。Metrosplashは米Lycosが2000年6月に約4400万ドルで買収している。

 CarafanoさんはChase Mastersonの芸名で、TV番組「Star Trek: Deep Space Nine」のLeeta役などで出演している。自分の氏名や住所など正確な情報を含む偽の恋人募集広告が何者かに掲載されたとして、Metrosplashを提訴した。

 米カリフォルニア州中部連邦地裁は2002年3月、この訴えを退けたが、Dickran Tevrizian判事は同時に、Metrosplashが米通信品位法230条による保護対象にはならないとの判断も下した。インターネット企業はこの条項を根拠として、自社のサイトに他者が掲載したり自社のサーバやネットワーク経由で送信された内容について責任を負うことを免れてきた。

 この230条に関する判断は第9巡回区米連邦控訴裁に控訴されている。期日はまだ定められていないが、一審の判断が控訴裁でも支持された場合、これを根拠にWebサイトを相手取った一連の訴訟が起こされる恐れがある。このためeBayとAOLは今年、Carafanoさんの訴訟に関して一審の判断を覆すよう、控訴裁に求める書面に署名した(両社はMetrosplashに違法行為の責任はなかったとする部分に関しては異議を申し立てていない)。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030307-00000014-zdn-sci

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