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2003年03月06日(木) 12時17分

ネットバンキング不正アクセス、1600万円盗む朝日新聞

 インターネットで金融取引ができるネットバンキングを悪用して、米大手銀行「シティバンク」の顧客口座から1600万円を引き出したとして、警視庁は6日までに川崎市宮前区土橋1丁目、元シンクタンク社員羽片光(35)ら2容疑者を不正アクセス禁止法違反(不正アクセス行為)と盗みなどの疑いで逮捕した。

 羽片容疑者は、東京都内や神奈川県内のインターネット喫茶のパソコンに、入力履歴を記録できるソフトをあらかじめ仕掛け、ネットバンキングを利用した客ら約900人分のパスワードなどを盗んでいたという。

 ハイテク犯罪対策総合センターと中央署の調べでは、2人は昨年9月18日、不正に入手した都内の自営業男性(43)のネットバンキング用パスワードなどを使って、渋谷区のインターネット喫茶のパソコンから、シティバンクのコンピューターサーバーに侵入。男性になりすまし、預金1600万円を別の都市銀行に開設した仮名口座に振り込み、引き出して盗んだ疑い。

 羽片容疑者は約2年前から、パソコンのキーボードを打った状況を逐一、記録できるソフトを新宿、渋谷、上野など、少なくとも13店のインターネット喫茶にあるパソコン計約100台にひそかに組み込み、定期的に店を回って、記録を取り出していたという。ソフトはネット上で無料配布されているものだった。自宅からは、719人分のID、パスワードのほか、出会い系サイトの利用者195人分のプロフィルの記録が押収された。

 同庁は、インターネット喫茶で盗まれた利用客の個人情報が悪用されたことを重くみて、都内に約240軒あるとされるネット喫茶の経営者に、利用客の身元確認の徹底などを求めることにしている。

 <ネットバンキング> 口座番号や、顧客に割り振られたパスワードを金融機関の専用ホームページに入力するだけで、振り込みや残高照会ができるサービス。国内では97年から始まった。金融庁所管の公益法人「金融情報システムセンター」(東京)によると、自宅などで金融サービスを受けられる便利さから、急速に浸透し、昨年3月末時点で、全国の266の金融機関で導入され、延べ約750万人が利用している。

(03/06 12:12)

http://www.asahi.com/national/update/0306/016.html

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