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2003年03月06日(木) 23時20分

福岡の病院で10倍の抗がん剤を誤投与産経新聞

 福岡市中央区の浜の町病院(西田之昭院長)で、勤務2年目の20代の研修医が、悪性リンパ腫の50代の女性患者に適正量の10倍の抗がん剤を誤って点滴投与し、女性に視覚障害や歩行障害などの症状が出る医療事故が起きていたことが6日分かった。

 西田院長は同日、会見し「患者やご家族に大変な苦痛や心労をお掛けし申し訳ない」と謝罪。5日に届け出を受けた中央署は今後、病院の関係者から詳しく事情を聴く。

 病院によると、研修医は、悪性リンパ腫が再発し入院した女性に昨年12月22日から3日間、抗がん剤「フルダラ」を投与した。しかし、同28日に女性の白血球が大幅に減少する異常に気付いた渋谷恒文内科部長がカルテを確認した結果、1日あたり「35ミリグラム」のはずの投与量が10倍の「350ミリグラム」になっていたという。

 処方せんの提出を受けた薬剤師は当初、投与量を不審に思い問い合わせたが、研修医は「正しい」と返答。研修医に指示した主治医も投与量の確認をしていなかった。

 病院側は1月6日になって女性の夫にミスを説明。女性は2月上旬から起立困難などの症状が出始めたという。2月下旬に市内の別の病院に転院し、治療を続けている。

 病院側は「同時に投与した他の薬の量が3ケタだったため誤記入したようだが、考えられないミスだ。今後、処方せんを2人の医師がチェックするなど対策を強化する」としている。

http://www.sankei.co.jp/news/030306/0306sha102.htm

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