日経社長、自社の前部長を告訴　「メールで名誉棄損」（朝日新聞）

　日本経済新聞社の鶴田卓彦社長（７５）は６日、事実無根の内容を電子メールで送信され名誉を傷つけられたとして、同社編集局前部長の大塚将司・同局長付（５２）を名誉棄損容疑で告訴する書面を東京地検に提出した。

　告訴状によると、前部長は１月下旬、同社の役員や社員ら計６５人に「赤坂にあるクラブ経営者の子どもは鶴田社長の隠し子」という趣旨の事実無根の文書を郵送や電子メールで送ったという。

　鶴田社長は「社員を告訴しなければならないのは全く残念だが、私自身だけでなく外部関係者、会社の名誉と信用を守るため、やむを得ず告訴に踏み切った」とする談話を発表した。

　前部長は同じ文書で、同社の子会社「ティー・シー・ワークス」が架空取引を行い、巨額の手形を乱発した問題も内部告発し、鶴田社長を批判した。同社長の代理人は「その問題は東京地検に刑事告発しており、名誉棄損の対象に含めなかった」としている。

　前部長は９５年、「三菱銀行と東京銀行の対等合併」の特報取材チーム代表として日本新聞協会賞を受賞した。３月１日付で、編集局ベンチャー市場部長から局長付に事実上、更迭されている。

(03/06 20:29)

http://www.asahi.com/national/update/0306/035.html

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